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2020年8月号

今、という種を蒔く。

絵日記、ドリル、昆虫採取に、工作。この時期になると、子供のころの夏休みを思い出します。
今ではいろいろと高級なカップアイスが売られていますが、
昔は駄菓子屋で買ったアイスキャンデーがどんなに美味しかったことか。
そしておウチでつくるシャーベットなんかも発売されたりして、
冷蔵庫の前でワクワクして凍るのを待ったものです。
また、外で遊ぶときは、熱中症というよりも日射病に気をつけてと、
帽子を被らされていましたね。

蚊取り線香

わたしの場合、育ったのが下町でしたので、
夜になると、ご近所さんが家の前に床机を出して、
ラジオでナイター中継を聴きながら、みんなで涼んだり、
花火をしたりして過ごしたりと、けっこう和やかな時間が、
蚊取り線香の煙とともに流れていたような気がします。

そこでよく食べていたのが、スイカ。
あの口の中に広がるみずみずしい甘さは夏の風味そのもの。
種をそのまま食べると盲腸になるよ、とよく言われましたが、本当なのでしょうかね(笑)。
かじってはプッと飛ばしていました。

ところでそのスイカの種。
調べてみると、ちゃんとお世話をして育ててあげれば、実がなるそうですよ。
小玉のものならベランダでも育てられるとか。
しかしその小さな種って、よくよく見てみると不思議なものです。
その一粒の中には、赤く、甘い果実になる情報と力が秘められています。
そして実ると、私たちを美味しく楽しませてくれて、さらに次の種まで残してくれます。
この一粒、それは決して私たち人間にはつくることができません。
あたりまえのようだけど、すごい。
そんなものに囲まれて、そんな力に支えられて、
私たちは生きてきたんだなぁと考えると、やっぱりすごい。

葉っぱ 自然

真っ黒に日焼けして、いつも今を全力遊んでいたあの頃。
まだここにないものと、もうここにないものの狭間で、ふと立ち止まり、
もうここにないものをさみしく思ったり、惜しんだりする時点で、
私たちは子供ではなくなるのかもしれません。
でも、いくつになっても今という種を植え続けることで、
未来を実らせていくような、そんな種をこころの中に持っていたいと思うのです。
今日も一粒、皆さんは何の種を植えますか。
それはどんな実がなって、どんな味がするのだろう。
あぁ、早く食べてみたい(笑)。

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