人生て忘れられないいくつかの場所がある
今はもうなかったり、昔のまま残っていたり
恋人や友だちといっしょに過ごした場所
今はもういない人、今も生きている人
みんなみんな僕は愛しています
てもそんな人々てさえ比べものにならないくらい
この愛を新しいものと感じるとき
思い出さえも色あせるのてす
これまてのみんなの愛は失うことはないけど
あなたをそれよりも何よりも愛しています

こんにちは。あいうえるの広告やこのいいな日和、
そしていろんなものを書いたり、つくったりしている鶴田です。
あいうえるのお客さんにも、
還暦を迎える方もいらっしゃるかと思いますが、
私もついに迎えました。
でも、全くそんな気がしませんし、
歳とったなぁという感慨もないのですね。
それは私の同い年の友人を見てもそう。
人生１００年時代、まだまだこれからってところでしょうか。

これは、ビートルズの「インマイライフ」という歌ですが、
中学生の頃、繰り返し繰り返し聴いたものでした。
ジョン・レノンが26歳でつくった歌ですが、
還暦を迎えた私よりも人生を深く知っている大人を感じます。
だからいくら歳を重ねても、この26歳のジョンレノンは永遠に私の年上なのですね。
この歌を今でも新鮮な気持ちで聴き続けられているというのは、
歌われているおだやかで、
それでいて強い愛のようなものが、
新しい希望や未来に繋がっているからなのだと私は感じています。

思えば今まで、いろんな時間をいろんな人と過ごしてきました。
好きな人や気の置けない人と、
美味しいものを食べている時間。
いい映画や本に出会って我を忘れている時間。
誰かとよろこびを分かち合っている時間。
誰かの相談にいっしょうけんめいのっている時間。

還暦を迎えて想うことのひとつに、
これからはいい時間をどれだけ誰かと共有できるかが大切だということ。
そんな時間を重ねていきながら、
自分が必要とされている状況が、
ほんとうのしあわせなのかもしれないと思うのです。

人生は思い通りにならない、とよく聞きますが、
思い通りにならないと思っている人が、
思い通りになっていないのは、
結局思い通りになっているということですよね。
そう考えると、人生は思い通りになるということです。
そんなふうにこれから100歳へ向けて、
いい時間を楽しむために、
思うままに新しい一歩を踏み出したいと思っています。

人間が生まれてから60年経つと、
干支が一巡することから、
生まれたときと同じ暦に還るという意味の「還暦」。
子供の頃、夏休みが終わって久しぶりに教室で会う好きな子が、
ちょっと大人びたなとドキドキしながら感じたような、
そんなトキメキを人生何巡しても感じていたい私の還暦は、
新しいトキメキのはじまりと言えるかもしれません。