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2021年3月号

思い出の風景、そしてにおい。

みなさんもいろいろと思い出があると思いますが、
私がにおいとともに思い出すのが、小学生だった頃の夏の夕暮れ。
暮れなずむ夕日とともに空気がすぅーっと冷めていくあのひととき。

家の前で遊んでいると空気の感触が変わり、
それぞれの家からゆうげのにおいも立ち込めてきました。
その頃、まだまだクーラーのある家は少なく、
(エアコンと言わずにルームクーラーと言ってた時代)、
でも真夏でも夕方になると風が涼しかったと思います。
街中で育ったわたしですが、玄関も開けっぱなしにして風を通し、
そしてそこには蚊取り線香の香りもほんわりと…。
あの豚の陶器に入っていたものを今でも覚えています。

嗅覚は、五感の中で最も原始的な機能らしく、
視覚や聴覚よりも記憶と結びつきやすいそうですね。

ひんやりとしてちょっとカビ臭かった押し入れの中で、
懐中電灯を持ち込んで遊んだ記憶、
たまに連れて行ってもらった百貨店の食堂のいろんな食べ物のにおいが混ざった空気、
それらは現在ではもう感じられないものかもしれません。
暮らしや社会が変わると失われていくにおいもあるのですね。

もっと小さかった頃、母親に手を引かれて市場へ買い物によく行ったものでした。
その当時はみんな買い物かごを下げていたものです。
そして買ったものは新聞紙に包まれていましたね。
それって今から考えるとエコですよね。
今の子供たちにはエコバッグが思い出として残っていくのでしょうか。

思い出には楽しいものもあれば、
もちろん悲しい思い出もありますし、恥ずかしい思い出もあります。
そして同じ場面を共有していても人それぞれ感じ方は違います。
幼馴染と話している時、記憶のとらえかたの違いを感じることもしばしばあります。

まぁ、それぞれが自分の都合の良いように覚えている気もしないでもないですが(笑)

過去の思い出はもちろん大切だと思いますが、
これからまた新しい思い出を重ねていくことも楽しい。
思い出すあの風景、あの言葉。
でも時を重ねるとその時の意味も変わり、その思い出の印象も変わります。
そんな風に今を起点に感じることが大切なのですよね。

さて、みなさんはこれからどんな思い出を誰とともに心に刻んでいきますか。

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