最近みんなと話をしてて、ふとそんな話題になりました。
今までは年に数回、仲間たちといろんな場所に旅に出ては、思ったことを言い合ったり、
感じたことを言葉にしたり、森に入って木々たちとお話ししたり、大地から湧き出る水で心と体を潤したり。
その一つ一つの旅で、出会った全部から受け取った素直で穏やかな気持ちが、
きっと僕の商品づくりの原点だと思うんですよね。
もっと言うと、僕自身の原点、なのかも（笑）

熊本県の南阿蘇村に、白川水源という水源があります。
ここは名水百選にも選ばれているので、お水が好きな方ならご存知かもしれませんね。
聞くところによると１分間に60トンもの湧水があるとか！
お風呂に換算するとー。いや、ここではやめておきましょう（笑）

初めてその白川水源にいった時の気持ちは、いまでも鮮明に覚えています。
「水って本来透明なのに、なんでこんなにも存在感があるんだろう。不思議だなぁ」。
そんな思いに浸りながら、悠々と水が湧き出るその池の底をしばらくぼーっと眺めていました。

白い雲が流れる青い空。周りで静かに佇む草木。
そして水面のその奥で湧き出る水とともに、ゆらゆらと踊る砂つぶたち。
周りにあるいっぱいのものを映し出すことで、透明な自分自身の存在を気づかせる。
お水自身は透明なのに。よく考えると、これってほんと不思議だと思いませんか？

「目に見えることだけが全てじゃないんだよぉ～」

ゆったりと微笑んだお水たちに、そんなことを言われているような気がして、ですね（笑）やっぱり、自然ってすごいや。

「ほんっとみんなで旅に出たいよなぁ」

いずれくるその日を楽しみにしながら、精いっぱい、らしく、ぽく、生きていこっと。
いまは、きっとそれだけでいいんだろうな。
この水に溶け込んでいる大地の養分たちも、
きっとこの流れに乗って、田んぼとか畑に行くんだろなぁー。
そして、僕の体に美味しく届くんだろうなぁー。