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2021年6月号

髪と日本人

平安時代は年1回ほど。江戸時代は月1~2回。
昭和30年頃には5日に1回。1980年代になって週に2~3回。1990年代半ばからほぼ毎日。
これ、何の回数かおわかりでしょうか。
実は洗髪の回数なんですね。
でも今のタイプのシャンプーというものが普及しはじめたのは、戦後のことと言われています。
では昔の人って、どんなお手入れをしていたのでしょうか。

かの清少納言が活躍していた平安時代は、
長く美しい黒髪を持つ女性が美女の象徴でした。
そして髪に神が宿るという考えから、髪を洗うことは美容のためではなく、
穢れ(けがれ)をはらう儀式的な意味合いが強かったそうです。

だから、清少納言でも髪を洗うのは1年に1回程度。
そんな状況なので、においを隠すために枕にお香を忍ばせていたそうです。
でもなあんなに長い髪、洗っても今ならドライヤーでささっと乾かすことができますが、
お手入れはさぞかし大変だったのでしょう。

江戸時代になると、芸者や歌舞伎役者など限られた人たちが、
油をたくさん使って髪を固め、日本髪を結い上げていたそうですが、
江戸時代後半から日本髪の結い方が多種多様になるにつれて、
市中にプロの「髪結い」、今で言う美容師さんですね、があらわれはじめます。

でも日本髪って、ほどくのも大変、そして髪を洗って乾かし、
もう一度結い上げるという、かなりの技術が必要です。
そんな髪結さんは、女性にとって人気商売だったそうですよ。

くし

今では、いろんなヘアケア商品や技術がありますが、女性の髪への想いは今も昔も変わらないと思います。
私の子供の頃に流行ったコマーシャルで、
「♩~振り向かないで、素敵な髪のあなた~」というのがありました。
懐かしいなぁと思う方は、私と同世代か、それ以上の方だと思いますが(笑)

脈々と美しい髪を育み続けたいにしえの人たちの遺伝子を大切に、私たちも受け継いでいきたいものですよね。

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