2022年7月号
鷹乃学習
【小暑】末候 鷹乃学を習う
7月17日〜7月22日頃
「鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)」は七十二候のひとつで、
鷹の子どもが飛ぶことを学ぶ時期のことだそうです。
そして巣立ち、狩りを覚えながら、一人前の鷹になっていきます。
一年の半分近くを子育てにあてる大鷹。
鷹は2~3月に求愛をし、4~5月頃には産卵します。
でも卵を温める期間が約35~40日と長く、
巣立ちを迎えるまでの子育て期間は約40日間、
さらに巣立ってからともに行動する期間が1ヵ月くらいありますので、
一年のうち半分近くを子育てのために過ごしていることになります。
一ヵ月以上、親とともに狩りを学ぶ。
生まれてからは、少しずつ行動範囲を広げ、
巣の近くを飛び移りながら1ヵ月以上の間、
親鳥からじっくりと狩りを学んでいきます。
そしてやっと親から完全に離れて独立していくのは8月か9月頃。
だからこの7月の時期を「鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)」というのだそうです。
この学習期間は急上昇、急降下など、高度な飛行の仕方を学ぶらしいのですよ。
そして親から離れると、二度と会わない大鷹。
親子鷹という言葉がありますが、大鷹が親子で空を舞うのは、
この学ぶ期間だけだなのです。
そして一人前になると子は親に二度と会うことはないそうんなですよ。
夏の青い空と輝く雲をバックに、舞う親子鷹。
その姿を昔から日本人はどんな気持ちで見上げていたのでしょうか。