こんにちは、いいな日和の編集をしています鶴田です。
子供の頃から本が好きで、言菓の魅力に引き込まれて以来、
今まで広告づくりなどで、言葉と関わってきました。
そんな私ですが、コピーライターとして仕事を始めた頃は、とにかく手法や技術に目が行きがちで、
そういうものを身につけることで、早く仕事ができる人になりたいと思っていました。
確かにそれも必要ではあるでしょう。
英語が話せるように、ピアノが弾けるように、ある程度は上手くなるのでしょう。

でも、広告に限らず言葉を使って、誰かに何かを伝えるうえで大切なのは、
その相手の気持ちなのですね。
自分が言いたいことを詰め込んでも、相手の心には届かないし、響かないし、
果ては迷惑な話なのかもしれません。
要は相手が何を言って欲しいのか、何が聞きたいのか、何を求めているのかを知ること、
知ろうとすることが大切なのです。

何となく感覚的にわかるけど、言葉にできないでいる人のそばで耳を傾けたり、
目の前の人の目線に立ってみたりして、はじめて気づくことはたくさんあります。
そんな気づきを重ねることで、結局は私という人間が成長していく。
そんな感じで、人と人の間に自然と湧き出てくる言葉を届けられる人になりたい。
それもふつうに話しかけるような言葉で。

でもそんな人になるには、自分ひとりではできませんよね。
届いたのか、伝わったのか、響いたのかを決めるのは、その相手だからです。
とはいえ、やっぱり人間、ひとりよがりになりがちなのですが、
私はそんな言葉の人でありたいと思っています。