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2023年11月号

生まれる、存える。

こんにちは、日野わかなです。
いいな日和を読んでくださっている皆さんは、たぶん読み物が好きな方が多いと思いますが、
言葉って不思議なものですよね。
SNSなどで言葉が使われる環境や状況が変わっていく中、私はますます言葉って生き物だよなぁって思うのです。
ちょっと時代を遡ってみても、明治のはじめ頃、西洋からたくさんのいろんな言葉が入ってきて、
それを日本語に置き換えることが行われました。

生まれる、存える。

例えば社会、江戸時代までは日本にはその概念がなかったため、
Society(ソサエティー)という英語を何と言い表すか、悩んで悩んで「社会」という言葉に行き着いたそうです。
その他、存在、自然、権利、自由、恋愛などもその当時に生まれました。
ちなみにこの文章のタイトルに「存える」と書きましたが、これは「ながらえる」と読みます。
そうやって見ると、存在っていう言葉は「ながらえて在る」という意味が感じられ、
ただ在るじゃない言葉の重さも感じませんか。

また、経済という言葉は江戸時代からあったようで、もともとの語源が「経世済民」というもの。
その意味は「世の中を経(おさ)め、民衆を救済する」こと。
それが明治時代に入り、Economy(エコノミー)の訳語とされ、
今、用いられる意味に変わっていったということです。
時を経て、ますます経済というと、ビジネスやお金と直結していっているように思えますが、
本来は世のため、人のための活動という意味が強かったのですね、そっちの方がいいな。

家族の中や友達同士だけに通じる言葉もありますよね。
私の家ではシャリシャリと言えばカキ氷のこと。
子供たちが小さい頃、夏によくシャリシャリしてつて、ねだられました。
そんな我が家で生まれた言葉も子供たちの心に刻まれていることでしょう。

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、言葉が生まれると、世界が生まれます。
そして言葉が存えると、心も存えます。

そう考えると、思い出や記憶も、写真だけではなく、
言葉として残しておくというのがとても大切なように思えます。

さて今日、あなたは誰にどんな言葉を届けましたか。

生まれる、存える。
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