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2024年2月号

50年前からの、手紙

こんにちは、いいな日和を編集しています鶴田です。
今回はちょっと最近、心が震えたお話しようと思います。
私の父は今から50年前に亡くなりました。当時、私は中学3年、妹は小学6年でした。
そしてこの秋、母が亡くなりました。
しばらくして仏壇を整理していたのですが、引き出しの奥から赤茶けた封筒を見つけたのです。
差出人は見知らぬ女性。なんの手紙だろうと読んでみると・・・

それは50年前に父が亡くなった時の、妹の担任の先生からでした。
その内容は、50年前に父が亡くなった半年後の父親参観日をやるかどうかについて書かれていたのですが、
その時妹のクラスでは、
「お父さんを亡くしたばかりの鶴田さんが可哀想」「先生は心がないのか」
などと非難の声が上がっていたそうです。
さらに、その参観日に発表するお父さんに贈る詩を書くことにもなっていたらしく、
「そんなの鶴田さんには酷だ」「先生は鬼か」
とかなり、クラスで揉めていた状況。そこでその担任の先生は・・・

「みんなの気持ちはもちろんよくわかるけど、でも鶴田さんにとっても、みんなにとってもこれからの乗り越えなければいけないことがたくさん出てくる。だからこれはいい機会なんです。
確かにまだ鶴田さんは、”お父さん”という単語を聞くと泣いてしまうけど、先生も一緒に泣いている。
だけど鶴田さんはそんな弱い人じゃない。それは先生がよく知っている。」

と生徒たちに問いかけたそうです。
その経緯が手紙に綴られていたのですが、読み進めている私は号泣していました。
なんて心のある先生だったのだろう。

その便箋は3枚にわたっていたのですが、そこまで読んでいた私は、
その手紙は、もちろん私の母宛のものとして当然のように読んでいましたが、実は違ったのです。
手紙の最後は、こう締めくくられていました。

天国のお父さん、こんな状況があっても鶴田さんは元気に学校で過ごしています。
どうか鶴田さんをずっと見守ってあげてください。
私の涙腺は洪水のようでした。先生、本当にありがとう。
言葉は時間を超えて誰かの心に響く。
そんな事実をあらためて心で感じ、心が震えた手紙でした。

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