2024年2月号
水も滴る、いい毎日。
こんにちは、日野わかなです。
あったかい春の陽だまりが恋しい頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
この時期、七十二候では「魚上氷(うおこおりをいずる)」と言い、
川や池などの水面の氷が割れ、その氷の下で泳いでいた魚が跳ね上がる時期と言われています。
土の中の生き物や植物はもちろん、水の中でも春の訪れを感じているのでしょう。
【立春】 末候 魚氷に上る 2月14日〜2月18日頃
水と言えば、いろんな言葉がありますよね。
人間にとってなくてはならない大切なものだけに、いろんなことわざや慣用があります。
そんな中でも私が好きなのを挙げてみると、まず「行雲流水」。
雲や水のように決まった形がなく、自然に変化することを表していて、
意味は物事にとらわれず、自由で平静な心で自然のままにあることみたいな感じでしょうか。
また「水清ければ月宿る」も好きです。
水が澄んでいれば、そこにありのままの月がきれいに映しだされる。
心が澄みきっていれば、清く美しい日々のなかで幸せを感じられるというような意味ですが、
澄み切った鏡のような静寂なイメージがいいと思いませんか。
でも同じようでも「水清ければ魚棲まず」となると、水があまりに清らかすぎると魚が住まないように、
人があまりに清廉潔白であると孤立するという意味になって、言葉ってなかなか面白いものですよね。
いや人間が面白いのでしょうか。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
流れゆく川の水は、絶えることがありません。
しかもずっと新しい水が流れています。
水には決まった形がなく、どんな状況でも自然に変化ができます。
そんな水のようになれたら、自由で楽しいんだろうななんて思いますけど、
まぁ、いろんなものを水に流しながら、とにかく今日を楽しむことが大切なんでしょうね。
それが水も滴るいい私になる第一歩なのかも。