2024年5月号
ときの節目、ひとの節目。
春から初夏にかけて、
土からひょっこり出て旬を迎えるたけのこ。
すくすく育つようにと、
お食い初めの縁起物になっていたりしますが、
そんなたけのこのご飯やお刺身、お吸い物、煮物など、
私は大好きなんですけど、
たけのこの成長スピードは、2〜3ヵ月で20mらしく、
成長期には1日に80〜100cmも伸びると言われているそうです。
だから、土から出るか出ないかぐらいが食べ頃なんですね。
そして実は、
成長した竹には約60個ほどの節があるそうですが、
この節の数は、たけのこの時から変わらず同じなんです。
まるでアコーディオンが伸びていくような感じなのでしょうか。
それぞれの節目に成長するポイントがあり、
それらが同時に伸びるため、
竹は驚異的な速さで成長するのだとか。
【立夏】末候 竹笋生ず(たけのこしょうず)5月15日〜5月20日頃
これは七十二候が立夏の末候に変わる頃の言葉。
竹は日本人には馴染み深いものです。
木でもなく、草でもなく、節があって中が空洞という、
考えてみれば不思議な植物。
竹という文字は、竹が2本生えている様子から生まれたそうです。
竹冠に旬と書いて「たけのこ」。
土から目を出したら1旬(10日間)で竹になってしまうことから、この漢字が使われているのだとか。
節目節日を大切にして成長するその姿、そしてしなやかで強いその性質。
竹を見習って、私たちも時と人生を大切にして、日々成長していきたいものですね。
でもその前に、とにかく美味しくいただくのが先決なのかもしれません。
私の場合ですが(笑)