2024年10月号
幸せは、時間と距離を超えて
~私と娘とビートルズが共鳴した旅のお話
いいな日和を編集しています鶴田です。
この夏の10日間、私は娘の留学先であるドイツ・ハンブルクに行ってきました。
そして娘とともに、ロンドン、リバプールを巡ってきました。
それはビートルズ足跡を辿る旅。
そして父と娘のふたり旅でもありました。
前回にも話しましたが、還暦を超えた私が娘とふたりで旅ができるなんて、ほんとに私は世界一幸せな父を謳歌した夏でした。
ハンブルクに到着すると、さっそく娘がお出迎え。
そこは、ビートルズがデビュー前に修行を重ねた街。
ビートルズがビートルズになった、まさに世界遺産ともいうべき場所を巡りました。
それからロンドンに渡ると電車でリバプールへ。
娘と話しながら、流れゆく車窓にこんなにもワクワクしたのはいつ以来でしょうか。
そして足跡をたどるツアーへ。
彼らが生まれた家やストロベリーフィールズ、ペニーレインなど、歌にもある彼らの故郷の街は、下町風情がありながら歌の中の夢の中の街でした。
ロンドンへ戻ると、あのレコードジャケットのアビーロードへ。
娘と並んで横断歩道を渡り撮影。
これは一生の宝物となる一枚です。
さらにあの場所この場所、伝説が生まれた場所を巡り、気がつけば20キロ近く並んで歩いていました。
初めてビートルズを聴いたのは中学一年生。
その時点でもう解散していたのですが、それから50年という時。
ハンブルク、リバプール、ロンドン、時間を超えたそれぞれのビートルズとの出会い。
そして日本の私とドイツの娘との距離。
それらの点が全部結びついて、まるでひとつの新しい星座のような物語となって心の中で輝いています。
娘には、これ以上ない親孝行をありがとうと言いたいです。
「あなたが受け取る愛は、あなたが与える愛に等しい」
これはビートルズ最後の曲のポールの言葉。
果たして私はどれほど娘に与えてこれたのかと、また考えさせられた旅でした。
ビートルズがいてよかった。
娘がいてよかった。
こんなコラムを書けてよかった。
これからもまたビートルズを心に響かせながら、やっぱり人生は感謝だらけですよね。