2024年12月号
人と時のコラム
どうも、このいいな日和を編集しています鶴田です。時が経つのが早く、世の中の移り変わりが著しいことを「十年一昔」と言いますが、これはわずか十年でも、振り返れば、遠い昔のように思われるという意味の言葉です。でも最近は、移り変わりが激しすぎて十年どころか一年もすれば、いろんなものが進化している状況ですよね。このスピードについていけてないような気がする昭和生まれの私ですが、皆さんはどうお感じですか。
今のひと昔って、何年ぐらいなのか…ある調査によると、「五年」が33%、そして「三年」が19%、本来の「十年」は15%だったそうです。私の場合は、歳を重ねるごとに、月日の流れが速度を上げているように感じますが。
昭和から平成、そして令和へ。人類の進歩と調和をテーマにした万博、私は小学生でしたが、展示されていた未来の世界にワクワクしたものです。その当時、おもちゃのトランシーバーを買ってもらい、せいぜい100メートルくらいの通話エリアでしたが、友達と夜に通話するのがすごく楽しかったのを覚えています。
それから数十年、携帯電話やインターネットの普及で急激に生活が一変しました。そして、それに加えてモラルや習慣も変化しています。
たとえば、喫煙。私の子供の頃は、電車や映画館など、公共の場で当たり前のように大人たちはタバコを吸っていました。また、夏に海に行き日焼けをすると冬に風邪をひかないとか、部活動で水を飲んだらバテるから絶対禁止とか、、、誰が言い出したのか、それを信じてた時代もありましたね。はて、それを考えると、今のふつうも後何年かすれば普通じゃないかもしれません。
でも、昔の良さもいろいろあったなぁとも思います。夏の夕暮れ時、ご近所さんと家の前で涼みながら、ラジオの野球中継を聴いている平和で和やかな子供時代は、下町育ちの私にはいい思い出です。そんな時は、もう失われたように思います。クーラーとかもまだ普及しておらず、今から考えると不便かもしれませんが、不便ならではの、のんびり感がある世界にはもう戻れないのでしょう。
今の若い人たちも数十年後はSNSとか、ネット社会を懐かしんでいるかもしれません。
でもやっぱりどんなに時代が変わろうと変わらないもの、それを大切にして生きたいですよね。そういう私も来月で64歳。ん?もう64歳?いえいえ、まだまだ64歳、私の場合、まだまだ子供なのかもしれませんけど。